関係者によると、日産の内田誠社長が辞任した場合、ホンダは世界第4位の自動車メーカー創設に向けた合併協議を再開する意向だという。内田誠氏(58)は、日産社内でホンダとの契約締結を最も強く支持してきた人物の一人だ。しかし、ホンダが日産のリストラのペースと財務問題の深刻さに不満を抱き、内田氏とホンダの三部敏宏社長との関係は急速に悪化した。


ホンダが両社を「同等の地位」にする持株会社設立ではなく、日産自動車の完全子会社化を要求したことで合併交渉は決裂した。事情に詳しい関係者によると、ホンダは社内の反対にうまく対処できる新しい上司の下で協議を再開する用意があるという。

内田氏は2026年まで留任したいと述べているが、580億ドルの巨額契約交渉が決裂したことを受け、取締役会メンバーやパートナーのルノーから今後数カ月以内に退任するよう圧力に直面している。関係者によると、日産取締役会は同氏の退任時期について非公式な協議も開始したという。

日産と小規模なライバルである三菱自動車との資本関係は、ホンダにとって三菱自動車のプラグインハイブリッド技術と東南アジアでの強い拠点のおかげで依然として魅力的である。合併協議が決裂する中、三部敏宏氏は記者団に対し「このような形で終わったことは残念だ」と語った。

しかし、三部敏宏氏の考え方に詳しい関係者によると、TOB再提案の条件の一つは内田誠氏の辞任だという。

ホンダは「経営統合に関する議論が再び浮上した場合には、協議を再開する可能性を完全に排除するものではない」と述べた。