ロイター通信は4月22日、複数の関係者の話として、米軍は最近、同地域で頻繁になるドローンやミサイル攻撃に対処するため、ウクライナが開発した対ドローン指揮統制システム「スカイマップ」をサウジアラビアのプリンススルタン空軍基地に配備したと伝えた。この動きは、戦争中に繰り返されたウクライナの対ドローン技術が米軍の防衛システムに導入されていることを示している。また、米国の防空・ミサイル防衛の抜け穴も浮き彫りになった。

損傷した米ボーイングE-3センチネル空中早期警戒管制機がサウジアラビアのプリンススルタン空軍基地で休息中
プリンススルタン空軍基地はイランから約640キロ離れている。以前、基地はシャヘドを含む複数の無人機とミサイルの波によって攻撃された。報道によると、この攻撃により少なくとも米軍関係者1人が死亡、ボーイングE-3早期警戒機、複数のKC-135空中給油機が損傷、THAADシステムレーダーの支援に使用されていた建物が破壊された。防衛能力を早急に向上させるため、ウクライナ軍当局者らはここ数週間で同基地に到着し、米軍関係者に脅威を検知し迎撃を開始するための「スカイマップ」システムの使用方法を指導している。このシステムはウクライナの企業スカイ・フォートレスが2022年に開発したもので、レーダーとセンサーのデータを統合して反撃を調整する。
米軍が実際にこのシステムを配備する約1か月前の3月6日、トランプ米大統領が対ドローン防衛支援を提供するというウクライナのゼレンスキー大統領の提案を公に拒否したことは注目に値する。国防総省とホワイトハウスは基地を管理する米中央軍への問い合わせを照会したが、中央軍はコメントを拒否した。
現在、国防総省の対ドローン部隊は防衛強化に3億5000万ドルを投入している。プリンススルタン空軍基地は、ウクライナのソフトウェアプラットフォームの導入に加えて、ノースロップ・グラマンのFAAD指揮統制プラットフォームや米軍と50億ドルの協定を結んだばかりのRTX「コヨーテ」迎撃機など、さまざまな防衛装備も配備している。さらに、元グーグルCEOのエリック・シュミット氏が支援するプロジェクト・イーグルが開発したメロプス迎撃ドローンも基地で使用されている。しかし、事情に詳しい関係者らは、新型迎撃機が初期のテストで課題に直面していたことを明らかにした。メロプス無人機は今月基地での試験中に制御を失い墜落した。